ベランダガーデンはハンギングバスケットでDIY

ベランダやバルコニーを彩るガーデニングは、限られたスペースを最大限に活用できる素晴らしい方法です。その中でも、ハンギングバスケットを使ったガーデン作りは、空間を縦に活かせるため、特におすすめです。高い位置に飾ることで、床面を使わずに植物を育てられるので、少ないスペースでも楽しむことができます。また、ハンギングバスケットは自分の好みに合わせたデザインや配置が可能で、まさにDIYにぴったりのアイテムと言えるでしょう。

今回は、ベランダガーデンでハンギングバスケットを使ってDIYするために必要な材料、選び方、組み立て方法をご紹介します。初心者でも気軽に取り組める方法を解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

ハンギングバスケットとは?

ハンギングバスケットは、名前の通り吊るして使うバスケット型の鉢です。通常はワイヤーやプラスチック製のフレームで作られており、その内部に土を入れて植物を育てることができます。吊るすためのフックやチェーンもついており、ベランダやバルコニーの手すり、屋根の梁などに取り付けることができます。吊るす高さや角度を調整できるため、視覚的なアクセントとしても非常に効果的です。

必要な材料

ハンギングバスケットをDIYするには、いくつかの基本的な材料が必要です。これらはホームセンターやオンラインショップで簡単に手に入れることができます。

  1. ハンギングバスケット
  • 一番大事な材料です。サイズや形状が豊富に揃っているので、自分のベランダにぴったりのものを選びましょう。素材にはワイヤー製、プラスチック製、ココファイバー製などがあります。
  1. ココファイバーのライニング
  • ハンギングバスケットには、土が漏れないようにするためにライニング(内側のカバー)が必要です。ココファイバーやフェルト素材のものが一般的で、通気性が良く、植物の根が健康に育ちます。
  1. 土(培養土)
  • ハンギングバスケットで植物を育てるためには、良質な土が不可欠です。植物によって土の種類は異なりますが、一般的な観葉植物用の培養土を使うとよいでしょう。排水性が良い土を選ぶことがポイントです。
  1. 肥料
  • 長期間元気に植物を育てるためには、定期的に肥料を与えることが大切です。液体肥料や緩効性肥料などが適しています。
  1. 植物
  • ハンギングバスケットに植える植物を選びます。ベランダガーデンに適した植物を選ぶと良いでしょう。例えば、ペチュニア、サフィニア、マーガレット、ベゴニアなどは吊るして育てやすい花々です。また、ハーブや小さな観葉植物も人気です。
  1. ハンギング用フックやチェーン
  • バスケットを吊るすためのフックやチェーンも必要です。フックは手すりに掛けることができるものや、壁に取り付けるタイプがあります。
  1. 水やり用具
  • 水やりのためにじょうろやホースが必要です。ハンギングバスケットは吊るしているため、上から水を与えるのが難しいこともあります。そのため、長いノズルが付いたじょうろが便利です。

ハンギングバスケットの選び方

ハンギングバスケットを選ぶ際には、いくつかのポイントに注意が必要です。特にベランダのスペースに合わせて選ぶことが重要です。

  1. サイズ
  • ハンギングバスケットはさまざまなサイズがあります。ベランダの大きさや植物の種類に合わせて適切なサイズを選びましょう。大きすぎると場所を取ってしまうし、小さすぎると植物が窮屈になってしまいます。一般的には直径30cm程度のものが使いやすいです。
  1. 素材
  • ワイヤー製は丈夫で、通気性も良いため根が健康に育ちます。プラスチック製は軽量で扱いやすいですが、通気性はやや劣る場合があります。ココファイバーは見た目がナチュラルで、土の保水力や通気性にも優れています。
  1. デザイン
  • ハンギングバスケットにはシンプルなものから装飾的なものまで、さまざまなデザインがあります。ベランダの雰囲気に合わせて選ぶと、より統一感のあるガーデニングが楽しめます。

ハンギングバスケットの組み立て方法

ハンギングバスケットの組み立ては非常に簡単です。以下の手順でDIYしてみましょう。

1. バスケットの準備

まず、ハンギングバスケットのフレームにココファイバーのライニングを敷きます。ライニングはフレームの内側にしっかりとフィットさせ、隙間がないように調整します。ココファイバーは植物の根を保護し、通気性と水はけを良くする役割を果たします。

2. 土を入れる

次に、バスケットの中に培養土を入れます。土を少しずつ加え、軽く押さえながら入れると、根がしっかりと安定します。土を詰める際には、植物が根を張れるだけのスペースを確保することが重要です。

3. 植物を植える

植物の根を傷つけないように、土に穴を開けて植物を植えます。あらかじめ選んだ植物をバスケットの中にバランスよく配置しましょう。複数の種類を組み合わせる場合は、成長速度や光の好みが似ている植物を選ぶと長期間美しく育ちます。

4. 土を補充する

植物を植えたら、周りに土を追加し、根元をしっかりと覆うようにします。土が軽く押し固められると、植物が安定します。

5. 水やり

土を整えたら、最初にしっかりと水を与えます。水がしっかりと土に浸透するように、じょうろを使ってやさしく水を注いでください。

6. 吊るす

最後に、ハンギングバスケットを吊るすためのフックやチェーンを取り付けます。ベランダの手すりや天井の梁にしっかりと掛けられる場所を選び、安定して吊るせるように確認しましょう。

ハンギングバスケットを長持ちさせるコツ

ハンギングバスケットは、風や日光にさらされるため、通常の鉢植えよりも過酷な環境になります。そのため、以下の点に注意して長持ちさせることが大切です。

  1. 水やりをしっかりと
  • ハンギングバスケットは土が乾きやすいので、定期的に水やりをすることが重要です。ただし、過湿にならないように注意しましょう。
  1. 肥料を与える
  • 植物は土の栄養が不足しがちです。定期的に肥料を与えて、植物が元気に育つようサポートしましょう。
  1. 剪定や花がら摘み
  • 花が枯れたり、枝が伸びすぎたりしたら、こまめに剪定を行い、見た目を整えましょう。また、枯れた花を摘むことで、新しい花が次々に咲きます。
  1. 日当たりと風通し
  • ハンギングバスケット