ニスを上手に塗るためには下地処理が大切
木材を使用した家具というのは、木の香りがして高級感もありますし、自分で手作りすると満足度が高いものができあがります。
とは言っても、木材はニスで仕上げをしないと汚れがつきにくく、耐久性の面でも問題があります。
ですから、木材を使った家具をDIYした場合にはニス材を使って仕上げを行いましょう。
ニス材の塗装というのは簡単そうに見えますが、きちんと下地処理をしておかないときれいに仕上がりません。
ニス材を塗る前に、まずサンドペーパーを使ってささくれや小さな傷を取り除いておきましょう。
サンドペーパーには目の荒い物から細かいものまで数多くの種類がありますので、最初は#240の目の荒いサンドペーパーをかけ、最後に#120で仕上げをするといいでしょう。
サンドペーパーをかけた際に出た研磨カスは、しっかりと取り去りましょう。
研磨カスが木材の表面に残っていると、ニス塗りをした際に表面が滑らかに仕上がりません。
ニスの種類
ニスには水性ニスと油性ニス、水性ウレタンニスの3タイプがありますので、用途に合わせて選ぶことをおすすめします。
水性ニスというのは屋内で使用する家具のみに使用できるタイプのニスで、水性のため匂いがほとんど気にならないというメリットがあります。
ハケも簡単に水洗いできますが、塗装しても傷がつきやすいのがデメリットです。
ですから、テーブルなどのDIY作品よりも、どちらかというとフォトフレームなどの小物を仕上げるのに適しています。
木材を使ったデコレーションのアイテムを作る際などには、私は水性ニスをよく愛用しています。
油性ニス(油性ウレタンニス)は耐久性や防風性に優れており、屋外で使用する家具にも使える点がメリットです。
ただし、油性ニスを薄めるためにはペイント薄め液を使用しなければなりませんし、刷毛もペイント薄め液を使って洗わなければなりません。
ですから、匂いが気になるという人にはあまり向いていないかもしれません。
もう一つの水性ウレタンニスというのは、水性ニスと油性ニスのメリットを兼ね合わせたもので、耐久性に優れているのが特徴です。
屋外用の家具には使えないとはいえ、水拭きもできますのでDIYではかなり重宝します。
ただし、お値段は少し高めです。
ニスの塗り方
ニスを塗る際には、マスキングテープを使って、塗りたくない部分はしっかりマスキングしておきます。
ミスは使用する分だけを別の容器に移し替えて、適度に薄めたら、木目に沿って薄く塗っていくのがコツです。
一度に厚ぼったく塗ってしまうときれいに仕上がりませんので、注意が必要です。
一度塗ったら、十分に乾燥させた上で2度目の塗りを行います。
ニスは、最低でも2度塗りをすることが重要です。