DIYでも電気工事士資格が必要
スマホを充電する、ドライヤーをかける、部屋の電気をつけるなど、私たちの生活にとってコンセントはなくてはならないものです。
部屋の模様替えをすると、これまで使っていた家電を使うためのコンセントがなくて困ってしまったという経験をした人も多いのではないかと思います。
ニーズに応じてコンセントを増設することも考えられますが、コンセントの増設工事を行うためには、電気工事士の資格を所有していなければなりません。
たとえコンセント増設の知識があったとしても、資格がなければDIYで増設することはできませんので注意しましょう。
資格を持っていない人がコンセント増設を行った場合、漏電や火災の原因となることもあり、非常に危険です。
資格を所有していないにも関わらずコンセント増設の工事などを行った場合には、罰金や懲役が科されることがありますのでくれぐれも注意しましょう。
電気工事士の資格には、「第一種電気工事士」と「第二種電気工事士」の2種類があります。
受験資格というのは特になく、誰でも受験することができますので、自分でコンセント増設をしてみたいという人はまずは資格取得に挑戦してみるのもいいかもしれません。
電気工事士の資格は働きながらでも取得することができますし、将来のスキルアップを考えて資格を取っておくのも悪いことではありません。
電気工事士の試験は筆記試験と技能試験の2つに分かれていて、第二種の合格率は50〜60%、第一種の合格率は50%前後となっています。
コンセントの増設方法
コンセントを増設する場合には、まず最初に既存のコンセントから配線を分岐させる必要があります。
配線を分岐させる際には、100Vの場所を選ぶことが大切です。
エアコンのコンセントとして使用されている200Vの配線から増設することはできませんので、注意しましょう。
また、配線を分岐させる際には、消費電力が大きい家電がたくさん使われている線を避けることも大切です。
IHクッキングヒーターやエアコンなどのために新たに配線を増設したいというのであれば、分電盤から新しい配線を引くという方法もあります。
ただし、配線を増やすことによって契約アンペアが不足する場合には、電力会社の契約を変更しなければなりません。
各部屋に必要なコンセントの数は大体決まっていますので、その数に対し足りない場合に増設するのがおすすめかもしれません。例えば、リビングに適したコンセントの数は6箇所となっています。
キッチング・ダイニングに必要なコンセントの数は4〜6箇所ですので、住まいのコンセントがこれより少ない場合には、増設することを考えたほうがいいかもしれません。